日本人の一日の野菜摂取量は年々減少しており、全年代が厚生労働省の定める「1日当たりの野菜摂取目標量(350g)」を摂取できていません。

以前は日本における野菜摂取量はアメリカを上回っていましたが、現在は逆転してしまっています。

野菜にはビタミン類やミネラル分など多くの栄養成分が含まれており、野菜の摂取量が不足すると私たちの体が必要とする栄養成分が摂りきれません。

野菜に含まれている多くの栄養成分は、それぞれに多様な働きを持っています。

その中でも免疫力を維持する働きは、私たちの日々の健康に及ぼす影響は大きいです。

最近、風邪をひきやすいな…。風邪が治りにくくなったな…。その原因も野菜不足かもしれません。野菜をたっぷり食べて免疫力を高めましょう。

野菜不足がなぜ風邪につながるのか?

風邪
野菜にはそれぞれ多くの栄養成分を含んでおり、それぞれに私たちの体を正常に維持してくれる働きがあります。

具体的に野菜不足がどのような影響を及ぼし、風邪につながると考えられるのかをご紹介します。

1.免疫力の低下

免疫力とは体が病気やウイルスなどの外敵に対抗する力のことです。免疫力が低下してしまうと病原体やウイルスなどを撃退できず、それこそ風邪をひきやすい状態になってしまいます。

ウイルスなどを撃退する免疫細胞は、体を老化させる活性酸素によって傷つけられてしまいます。

そして、この活性酸素を除去する働きを持っているのが、β-カロテンやビタミンCなどの野菜に多く含まれている栄養成分なのです。

野菜が不足すると免疫細胞が傷つけられるのを防ぐことができません。つまり、野菜不足が免疫力の低下をもたらすのです。

また鉄分が不足するとウイルスを撃退できません。ウイルスが体内に侵入した際に、白血球がそのウイルスを取り込みます。そして取り込んだウイルスに電子を放出して撃退するのが鉄分です。

2.腸内環境の悪化

食物繊維が便秘の解消に有効だということは有名ですよね。食物繊維は便の硬さを増しやわらかくすることで便通を促します。

さらに、腸内の善玉菌のえさにもなり善玉菌を増やしてくれます。

そんな食物繊維が不足し便秘になってしまうと、腸内に老廃物が溜まり悪玉菌が増殖します。

腸が正常に機能しなければ栄養の吸収もおろそかになり、免疫力を維持したり修復したりするためのエネルギーも不足してしまいます。

腸内環境の悪化は免疫力の低下にもつながるのです。

3.酸化がすすんでしまう

人間は生まれたときから酸化していきます。呼吸やストレス、喫煙など様々な要因が酸化をおしすすめます。活性酸素は免疫細胞を損傷させます。それだけではありません。肌や血管、内臓など全身の老化をすすめます。

血液中の活性酸素が増えると血がどろどろになり、血行が悪くなります。

野菜にはビタミンCやポリフェノールなどの、抗酸化作用を持つ栄養成分が多く含まれているものがあります。

野菜不足は全身の酸化をすすめてしまうかもしれません。

風邪予防に効果的な野菜

野菜に含まれているビタミンやミネラルはそれぞれ、私たちの体の免疫機能を支えてくれているのです。

近年、技術が進歩して、季節を問わずあらゆる野菜や果物を食べることができるようになりました。

しかし、旬の食べ物にはその時期に体が必要とする栄養がたくさん含まれています。特に風邪をひきやすい冬が旬の野菜は、風邪の予防に効果的です。

風邪の予防に有効な栄養成分を多く含んでいる野菜をご紹介します。

ビタミンC

ブロッコリー
ビタミンCは免疫力を高めるとともに、体調の回復を早めてくれる働きも期待できます。ブロッコリー、キャベツ、小松菜、ほうれん草などに多く含まれています。

ビタミンCは水溶性のビタミンで、調理過程で失われやすい栄養成分です。熱に弱く、加熱すると壊れてしまうため、サラダなど生で食べるのをおすすめします。みそ汁やスープなどで溶けだした汁も摂取できるものもよいです。

β-カロテン

にんじん
β-カロテンは抗酸化作用が強く、必要に応じてビタミンAへ変換される栄養成分です。

にんじんやかぼちゃ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。

にんじんは表皮のそばに栄養が多いので、皮をむく際はできるだけ薄くむくようにしましょう。

ポリフェノール

ほうれん草
一口にポリフェノールといっても様々な種類がありますが、抗酸化作用が強い栄養成分です。ごぼうやれんこん、ほうれん草などに含まれています。

ポリフェノールは実はアクに含まれています。ごぼうなどはアクを抜きがちですが、アクは抜かない方が本来の栄養をいただけます。

ほかにもにんにくやねぎ、にらなどのにおいが強い野菜は、体に害のある毒素を解毒する作用があります。

まとめ

野菜の効用は様々で、健康維持や老化予防、美肌効果、動脈硬化などの生活習慣病の予防など。

ガンを予防に効果的な野菜もあり、胃や腸など各所のガン予防に有効なことが研究で明らかになっています。

しかし、忙しい日常生活の中で野菜を摂取するのが難しい現実もあります。

野菜を食べるのが苦手な人も多いのではないでしょうか。

やはり新鮮な野菜や果物から栄養を摂るのが理想的だと思いますが、最近では青汁や酵素ドリンク、グリーンスムージーなど、野菜が含む栄養成分を配合した飲み物も飲みやすいように工夫がなされています。

野菜を食べる習慣をつけて、風邪に負けない体をつくりましょう。


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